みるんじゃねぇ、さわんじゃねぇ!


エドワード・エルリック作
この日記は無断転写、無断解読で宜しく
何せオレ様の丸秘日記だからな


1月28日 曇り 




窓辺から見上げる空はどんより鉛色だ。
重い嘆感が勝手に口から漏れていた。
そんな今日――とうとうアルに言われた。
「ロイ・マスタング准将の所に行け。そして――気持ちを伝えろ」と。
あの日から思い悩んでいるオレを見ていると「うざい」らしい。
散々な言われようだ。
オレ的にはたいして変わらない日々をこのリゼンブールで過ごしていると思っていたのに。
こんな風に邪険な扱いをされるとあの日を思い出す。
あの日――笑顔で皆と別れたプラットホーム。
だけどオレは心のもやもやが取り除けなくて、表情が強張っていたと思う。
泣きたいのか、笑いたいのか――抱きしめて貰いたいのか……。

そう――あの日から忘れ物が心に張付いていて…。
でも、オレには伝える資格もましてや約束も交わしていなかったから。
アル、口で言うのは簡単なんだよ。
でも――オレは行けない。アイツの傍には行けない。
今日の曇り空のようにオレの心は曇っている。
本当はあの時連れて逃げて欲しかった…。勇気がないオレに手を差し伸べてくれることを祈っていた。
過ちを犯して、悶々と日々を車椅子で過ごしていたあの日のように――。
それは都合が良すぎるというものだな。
掛け違えたボタンはいつになったら元に戻るんだろう。




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