みるんじゃねぇ、さわんじゃねぇ!


エドワード・エルリック作
この日記は無断転写、無断解読で宜しく
何せオレ様の丸秘日記だからな


2月13日 満天の星空 




あー都会の宇宙なのに、すっごく星が綺麗に見えた。
流星群に吸い込まれそうになったよ。
昨日まで、リゼンブールで見上げていた宙より綺麗でびっくりした。
今迄ずっと悩んでいたことが、嘘のように晴れた日だった。
オレはこの夜、大佐にあった。
脂汗を掻く、右手でゆっくりドアノブを回した。
飛び込んできたのは、大佐の後方に広がる満天の流星群と月光。
威風堂々と金色を惜しげもなく、与える満月。それに適うまいと、わかっているが、それでも幾億光年もの場所から瞬く流星群。
オレは眼を細めて、その流星群を瞳に入れていた。
そして――心を一つに決めた。
「忘れ物――オレもロイ・マスタングを愛している」と。
奴のすました顔に向けて、まっすぐに言えたと思う。
すると、大佐の両腕がオレを抱きしめていた。
正直、その時オレはどうすることも出来なかった。払い除けることも、文句を言うことも何一つ出来ない魂を持っていかれた人形のようだった。
だけど、鼻の奥が激しく痛かった。
そして――柔な考えが首を擡げてきた。この腕と胸にオレは寄り添って良いのだろうかと……。
オレの瞳に優しく瞬く流星群が朧に映ってきた。
すると奴がオレの耳元ですっごいことを言ってきた。
この日記に残すには――ちょっと……
だけど、それ以上にこの両腕に包まれていることに驚いていた。
奴の胸の鼓動が不規則に弾んでいた。オレはその胸に濡れた頬を沈めた。
アル――。
間に合ったよ……。大佐とオレ、まだ繋がっていた。
これからも繋がっていたいと思うのは、贅沢な望みかな。




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