月の子






  〜 Moon Child 〜
 act.5



















仲秋の名月とまでは、いかないが満月の綺麗な夜。
満月の光がキラキラと部屋を薄明るく照らす。
人工的な灯りを必要としない程の美しい光が部屋中に満ち足りていた。







エドワードは、入浴を先にすませ白いバスローブ姿で身体の火照りを抑える為に
1人出窓から見える月を見ながら佇んでいた。


「すっげぇー、綺麗な満月だ。吸い込まれそう…」


うっとりと窓辺で肘をつき月を愛でるエドワードの姿は、月光に負けないほどの
妖艶さをかもしだしている。
しっとり、ピンク色に火照った身体。
パスローブから覗く白く伸びた手足。
まだ、渇ききっていない黄金色の長い金髪が背に流れる。
月光のように輝く瞳が月を眺める姿は、月から舞い降りた天女のようだ。



カチャリとノブを回す音が部屋に響くが、エドワードは月の美しさに心を奪われ
気付くことができなかった。
部屋に入ってきたロイは、入浴をすませ濡れそぼった黒髪が艶やかに雫をおとしている。
濡れた黒髪をガシガシとタオルで拭きながら、月に心を奪われた愛しい天女の姿に
見とれていた。


だが、我が愛しの人は、月に心を奪われてしまいロイの事を忘れてしまっている
ようで、思わず月に嫉妬してしまうロイだった。


「エド、…月に帰ってしまうのかい?…そんなに…月を見て…」


自分の背後から声を掛けられてやっと存在を感じてしまう程、熱心に月を観ていた。
エドワードは、はっと振り返り微笑み返す。


「ロイ……、あんまり月が綺麗でさっ…つい…見とれた…」


エドワードの微笑がさらに月光に映えて、妖艶に感じる。
月の天女の微笑み…慈愛に満ちた微笑…。
この微笑みは、私だけに許される特権であり、門外不泌の微笑みである。
天女の微笑に見とれながらロイは愛しい人の背中を抱きしめる。


「エド……、月光の光より君の方が私には、眩しいよ…」
「ロイ…っ…あっ…」


ロイは、背後からエドワードの首筋に顔を埋める。
入浴後でしっとりさらさらした白い肌に口唇を滑らしていき、両腕で抱きしめる。
掌はパスローブの前を肌蹴させてピンク色に色付く2つの飾りを撫で廻していく。
もう片手は、すっとしっとりと湿った内股をなでエドワードの幹をやんわりと
掴み上下すると敏感に反応して萎えていた幹は大きく育ち始め露を流し始める。


「あっん。ロイ、ここじゃーあっ、やっ…」
「エド、いくつになった…」
「あっ、そんなこと知ってるだ、ろ…」
「18だね。やっと、長かった。エド、私は33だよっ。待ったかいがあった…」
「うんー。ホントっあっ、待たせてっ、ふっ、ごめ、…ん」


エドワードの泣きそうな、か細い快楽の声が漏れ出す。
口唇は、耳尻を甘く噛みながら徐々に首筋に舌を這わせていき右鎖骨を丹念に
舐め上げていく。エドワードがもっとも感じる右鎖骨そこには、蚯蚓腫れのように
赤く盛り上がった傷が支配する場所。
だが、もっとも皮膚が薄く、感じる場所でエドワードは官能に悶える。
舌を這わせながらロイは、エドワードの耳にそっと告げる。


「駄目だっ。君が月に帰ってしまう。月の前で、君を犯してあげよう。私の者だと
月にも奪わせる事などできないように、私だけを感じるように…」
「あんっ、そんなこと、おもって、ない。ロイっあ…」
「エドワード許さないよ。逃げるな…」


ロイの掌は、エドワードの屹立し始めた部分から下に滑らせて彼のひくつく柔らかい
女性の部分に辿りつく。
そこは、快楽に負けてしとどに濡れ始め更なる官能を求めて濡れそぼっている。
ロイの指は、柔らかく雫を垂らす秘処に絡ませて侵入していく。
緩やかに、そして雄々しく指を挿入していく1本から2本へと…。
濡れる秘処は、やんわりと指を受け入れ包み込み律動を許していく。
その律動にエドワードは堪らず、喘ぎ声を漏らしていく。


「あん…っアァァァァ…いやっ………」


その喘ぎ声ですら、ロイの欲望を硬くしていく。
もう張ちきれんばかりに、鈍長した欲望がエドワードの腰辺りで、訴え続ける。
バスローブをたくし上げてエドワードに己の熱さを示す。


「エド君の中に、入りたがっている…」
「あっん、月が明るすぎて、ヤダっ…」
「だめ…っ、私の熱さがわかるだろっ…」


ロイは、さらに執拗にエドワードの柔らかい襞を撫で廻し官能を植えつける。
その度に、エドワードからは悲鳴に似た小さい声が響き渡る。


「っひ、あ〜っアッ…」


切れ々に悲鳴は鳴き続ける。
それでも、ロイはエドワードの薄い胸の飾りを啄ばむようにつまむ。
そして、パスローブの背中を大きく肌蹴させて背中に愛撫を重ねていく。
愛しい人に絶対なる証を残していく。
しめった内股からは、透明な雫が滴り堕ちていき空洞を埋めてくれる存在を腰で
緩やかに強請り始める。
勝手に揺れ続ける腰の動きにエドワードは恥辱を感じながらも、この男故に求める
快楽を月を前にして思う。




この男が、欲しいと…。
愛しい誰よりも…愛しい。




15も年が離れ、自分と身分も立場もまったく違うこの男が愛しくて堪らない。
離れたくない…。







身も心も全てが彼の物であるという…証がほしい。
そんな願いは叶うはずなど、ないけれども夢かもしれないが…。
それでも、証がこの時ほど欲しいと思ったことはなかった。
満月に、その願いを聞きとげられるかと…思い手を伸ばしてみる。







「エド、足を開いて…そう、もう少し…入れるよ…エド…」
「あっ…んっ……」


言われるままに、恥ずかしげに自分を犯していく者の言うとおりに脚を開く
開いた脚の合間にロイの猛々しい物があてがわれていく。
熱く硬い欲望が、エドワードを犯していく。
ゆっくりと突き進んでいく、それだけで…エドワードは、空洞を埋めてもらえる
甘美に幸せを感じる。
柔らかく、締め付ける自分ではどうやってできるのかなど、わかりはしない。
自然とロイの欲望を包み込む、緩やかに優しくそして、滑るように。
それが、ロイへの快楽を高め絶頂へと導く。


「あっ…エド、すごくいい…君の中身は…」
「あんっ…ロイ、ロイ、ロイ、ロイ、ロイ…」


何度も、愛する人の名を呼び続ける。
ロイの片手は、緩やかにエドワードの下腹部で屹立した欲望を撫でまわし
高みへ昇らせていき、もう片方の腕でしっかりと身体を抱きとめる。
両方からの攻めで、エドワードの頭は混沌と快楽を求めるだけの性奴隷のように
なっていく。
己の欲望を埋めてくれる、愛するロイに自ずから腰を揺らし快楽を求める。








月光に照らされる元での蜜月に恥じらいもするけれど…。








それ以上に、ロイを欲してしまう我が性情に…どうする事もできなかった。
だが、それはロイとて一緒であった。
月光の光に、見とれるエドワードにさえ嫉妬を覚える。
その輝く光の前で、我が欲望のままに抱くすがたは獣のようだ。


だが、愛しいエドワードを掌にしたい…その一身の思い。


「あっ…エド、エドワード愛している」


徐々に激しくなる律動を抑えることができないロイは、エドワードの膣を
堪能し、そして犯し続ける。
エドワードのピンクに染まった背中に口付けしながら激しい律動は、水音を立て始め
濡れお互いの愛液を滴らせる。


「あん…きょ、…ロイ…はげしっ…い…あん…っ…」
「エド、君の中身も…私を離さない……」


限界が近いロイは、更に激しく腰を突き進める。
汗が、堕ちる…。


「あんっ……」


絶頂の刹那にエドワードは、思った証が欲しい。
何もできない、与えられない自分に…叶わないと判っているが…証が欲しい。
この人が愛しいから。
琥珀色の瞳から満月に向けて一滴の涙が堕ちていく。








無理だと、わかっていても思うことは自由だろうと…月に願いを…。
エドワードは、彷徨う手で満月を掴もうとのばす。
その先にある叶ないとわかっている願いを…こめて。








「うっ…エド………っ」


ロイは両腕でぎゅっと…エドワードの身体を抱きしめて欲望の種を彼の中身に
解き放つ。


「あう…っん…あいっ…い…ロイっ…」


長い胴震いにより、ロイの快楽の全てをエドワードの身体に注ぎ込まれる。
その全てを受け入れたエドワードは、ロイにキスを強請った。
流れる涙と一緒に顔を背後のロイへ向けてキスを強請る。
黄金色の髪を梳きながらエドワードの流れる涙と口唇に深く舌を絡める。







まだ、2人は繋がったまま。







お互いの口腔を貪りあう…愛しいが故の深い情欲は、月が沈むまで続いた。














甘い…ホント…、砂糖食べるようにと私は、思うのですが…。
はい、子作り編です☆
エドの願いが聞きとげられますようにと。
ラブラブな2人。赤ちゃんが、月からやってくるのです!
桜 美由紀 2005/8/14












   
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